2023.02.13

1日中いられるお風呂。神田＆豊島園で楽しむ高濃度炭酸泉（RAKU SPA 1010 神田・バーデと天然温泉豊島園庭の湯）

全国炭酸泉めぐり

vol.6

こころやからだをリフレッシュさせるために欠かせない入浴。なかでも「高濃度炭酸泉」と呼ばれる濃度（ppm）が高い炭酸泉に入浴すると、からだへのよい効果も期待できるとされており、ヨーロッパでは古くから多くの人に利用されています。

「全国炭酸泉めぐり」では、高濃度炭酸泉を手軽に楽しめる入浴施設をめぐり、入浴した感想をレポート。第5回は、丸1日お風呂を楽しめるスパ形式の施設をめぐります。

時間を忘れる空間「RAKU SPA 1010 神田」

JR御茶ノ水駅から徒歩約5分に位置する「RAKU SPA 1010 神田」。ゆったり入れるお風呂だけでなく、広々とした休憩スペースに本格的な料理が楽しめるダイニングバーも併設され、仕事帰りにものんびりくつろげる空間です。

※撮影日は2022年10月末
レストランスペース。軽食・ガッツリ系・スイーツとメニューも豊富。さらに、さまざまなアルコール類も揃っています。

お風呂上りにゴロゴロしたりボーっとしたりできる休憩スペース。しかも、自由に読めるマンガや雑誌が6000冊以上も！時間を忘れて没頭してしまいそうです。

休憩スペースには、ソファやリクライニングチェアはもちろん、ハンモックや蜂の巣のような半個室型のボックスも。自宅以上にくつろげそうな、居心地のよい空間です。

さらに、コワーキングスペースやランニングステーションとしての利用もでき、まさにビジネス街のオアシス的なスポット。

こちらはランニングステーション。月極のシューズロッカーを利用すれば、靴を持ち運ぶ手間が不要に。ランニング後は、炭酸泉で汗と疲れをさっぱり洗い流して。

店長の渡利勝哉（わたり・かつや）さんに、RAKU SPA 1010 神田で楽しめる高濃度炭酸泉の魅力を伺いました。

「当店の高濃度炭酸泉（1000ppm）は、広々とした浴槽が自慢です。平日は比較的スペースにも余裕があるため、落ち着いた雰囲気で炭酸泉を楽しんでいただけると思います。場所柄、仕事帰りの方やランニングステーション利用の方も多く、みなさん炭酸泉でリフレッシュされているようで、『ゆったり入れる』『じっくり温まれる』と好評です。仕事やランニングで疲れた心やからだを癒しに、ぜひ遊びに来てください」（渡利さん）

季節の湯などが楽しめる「日替わりの湯」。炭酸泉とはまた違った、クリーンでレトロな雰囲気も◎。

渡利さんの説明にもあった通り、炭酸泉の浴槽がとっても広い！　ゆっくり楽しみたい炭酸泉好きにはたまりません。肝心の入り心地は……？

高濃度だけあって、入浴後すぐからだに炭酸ガスの気泡がつきます。また、39℃というぬるめの湯温ながら、5分程度で汗がじんわり。気泡のつき方やからだの温まり方から、『もしかして1000ppm以上の濃度があるのでは……』なんて気も!?

左が炭酸泉、右が水風呂。
炭酸泉の方は、手を入れてわずか数分で細かい泡がつきました。

足を伸ばしてゆったり入れる広さがあるのも、リラックスやリフレッシュに最適だと感じました。イライラしたり、ちょっと落ち込んだりした日も、この炭酸泉につかれば、『ま、いっか』と思えそうです。疲れを癒すだけでなく、前向きな気持ちにもさせてくれるお湯でした。

小旅行気分を味わえる「バーデと天然温泉豊島園　庭の湯」

天然温泉と高濃度炭酸泉が楽しめる「温浴ゾーン」に、健康促進に役立つ「バーデゾーン」、さらに、さまざまな種類のサウナや岩盤浴、リラクゼーションスペースなどがあり、丸1日お湯を満喫できる「バーデと天然温泉豊島園庭の湯」。新宿や池袋から電車で十数分の距離ながら、山間の温泉地に来たような気分に浸れるのも魅力です。

露天風呂からの眺め。街並みなど外の風景が視界に入らないように設計されているため、より非日常を楽しめます。

こちらは、水着着用で利用するバーデプール。体温とほぼ同じ約35℃の水温の中で、「歩行浴」や「アクアマッサージ（強い水流を利用して行う全身マッサージのこと）」などを楽しめます。お風呂とはまた違ったリラックス感は格別でした！

温浴ゾーンにあるサウナ。高温でしっかり汗をかける「フィンランドサウナ」に穏やかに温まる「テルマリウムサウナ」、ゆっくり休める「レストスペース」。さらに、密室風の「水風呂」や、桶に汲んだ水を頭上からザバっとかぶる「桶シャワー」も。

バーデゾーンの屋外には、軟水と温泉水を使った2種類のジャグジーも。太陽と緑の中で入るジャグジー、気持ちよすぎます！

こちらは天然の温泉水を使用したジャグジー。庭の湯の温泉は「強塩泉」と呼ばれるミネラル豊富なお湯で、保温効果が高いのが特徴。

屋外のフィンランドサウナは、水着着用で男女一緒に楽しめます。サウナ後は、青空の下でチェアに寝そべったり、日本庭園をぶらぶら散歩したりと、開放的な外気浴を味わえます。

お風呂やバーデプールで疲れた身体を休めるリラクゼーションエリア。日本庭園を眺めながら、ゆっくりくつろげます。

支配人の中村さんに、庭の湯で楽しめる高濃度炭酸泉（1000ppm）について伺いました。

「温浴ゾーンには、天然温泉を利用した露天風呂・露天信楽焼風呂・内湯・寝浴・ミクロバイブラ浴、高濃度炭酸泉と、6つのお湯があるのですが、炭酸泉は露天風呂の次に人気があるんですよ。38～39℃設定なので長風呂しやすい点がよろこばれているようです。最近はサウナ利用のお客様も増えていますが、水風呂後の炭酸泉もおすすめです。低温なので、ととのった後のからだにも負担が少なく、じんわり温まっていただけます。庭の湯で、非日常な大人の時間を楽しんでください」（中村さん）

左から「ミクロバイブラ浴」「天然温泉浴」「天然温泉寝浴」。すべて、「強塩泉」のお湯を使用。大きな窓からは、露天風呂越しに日本庭園を眺められます。

中村さんの言葉通り、炭酸泉には先客がたくさん！　筆者が利用した際は、6つの浴槽の中でも1番人気でした。さっそく入浴してみると……？

左が炭酸泉。右が水風呂。
高濃度炭酸泉なので手を入れるとすぐに気泡がつき、指先もほんのり赤くなっています。

すんなり入れるぬるめの湯温がここちよく、入浴したとたんに『ふ～』と深いため息がもれます。浴槽が深めなので、肩までしっかり浸かれる点も、寒い日にはうれしいポイント。

じっくり温まってリラックスできたのか、からだ全体が軽くなりました。

せっかくなのでほかのお湯にも……と、休憩しながら1時間ほど入浴したのですが、湯上りの肌はしっとり。長湯をしても肌がつっぱらない水質にも驚きです。遠出することなく旅行気分を味わいたい、心身ともにリフレッシュしたい、そんなときに利用したい炭酸泉でした。