「漫画家の聖地としま」でカルチャーにひたれる唯一無二の炭酸泉浴場、妙法湯「軟水炭酸シルキー風呂」
全国炭酸泉めぐり
vol.12
MEGLY編集部
こころやからだをリフレッシュさせるために欠かせない入浴。なかでも「高濃度炭酸泉」と呼ばれる濃度(ppm)が高い炭酸泉に入浴すると、からだへのよい効果も期待できるとされており、ヨーロッパでは古くから多くの人に利用されています。
「全国炭酸泉めぐり」では、高濃度炭酸泉を手軽に楽しめる入浴施設をめぐり、入浴した感想をレポート。今回は、東京都豊島区の「妙法湯」に伺いました。
炭酸泉・シルキー風呂・軟水。それぞれのよさをいちどに楽しめる「妙法湯」
西武池袋線椎名町駅から徒歩2分。ビルとビルの狭間にポンっと現れる木目調の外観。それが妙法湯です。
5年前にリューアルしたという番台周辺は、あたたかみのある木材がふんだんに使われ、まるで自宅に帰ってきたかのようにくつろげる空間になっています。
オリジナリティある軟水炭酸シルキー風呂
そんな妙法湯で楽しめるのが、炭酸泉とシルキー風呂、さらに軟水を掛け合わせた、「軟水炭酸シルキー風呂」。その誕生秘話や魅力を、四代目オーナーに伺いました。
「軟水炭酸シルキー風呂はおそらくですが世界初なんじゃないでしょうか。2005年のリニューアルの際に、炭酸泉もシルキー風呂も両方導入したいと思いましたが、スペース的に2つは難しかったので、考えた末『じゃあ一緒にしちゃおうか』と思いついたのが誕生の背景です。炭酸とシルキーのいいとこ取りができるよう、あえて炭酸の濃度を少し薄めるなど、お湯のバランスにはこだわっています。常連さんも珍しいとよろこんでくれていて、『いろんな炭酸泉に入ってきたけど、妙法湯が一番気持ちいい』と、遠くから通ってくれる方もいらっしゃるんですよ」(四代目オーナー)
炭酸泉とシルキー風呂と軟水。それぞれの魅力が掛け合わさって、味わったことのない贅沢なお湯を楽しめそう! さっそく入浴してみます。
湯船に浸かると、肌にしっとりとなじむようなお湯のとろみに驚きました。まさに、全身を化粧水に浸しているよう。軟水にもシルキー風呂にもお湯を柔らかくする効果があるので、よりとろみを感じたのかもしれません。
浴槽の深さも魅力。身長160㎝の筆者が背筋をピンと伸ばして体育座りしても、顎先まで湯に浸かってしまうほどの深さがありました。炭酸泉に入るだけでもかなり血行がよくなるのに、首までしっかりお湯に浸かれるため、身体のあたたまりも桁違い。39℃という温度設定にもかかわらず、5~6分入浴しただけで汗がどっと吹き出します。浴槽から出ても汗が止まらないので、思わず冷水シャワーを浴びてしまったほどです。それだけたっぷり汗をかいたからか、心も身体もすっきり。35℃越えの猛暑日のなか、清々しい気持ちで帰路につきました。
男女ともに100℃越えの高温サウナ
妙法湯では、男性サウナは110℃、女性サウナは100℃と、男女ともに高温のサウナを設置。また、サウナ室の広さも男女差がないのだそう。水風呂にも、もちろん軟水を使用。水風呂初心者でも入りやすい16℃設定もうれしいポイントです。
妙法湯でしか入れない、「軟水炭酸シルキー風呂」。炭酸泉が好きな人はもちろん、炭酸泉に入り慣れている人にこそ体験してほしいお風呂でした。
妙法湯
東京都豊島区西池袋 4-32-4