清水みさとがめぐるサウナ&炭酸泉。スパメッツァおおたかで心も身体もととのう
全国炭酸泉めぐり
vol.5
MEGLY編集部
からだだけでなく、こころもほっとほぐしてくれる入浴。なかでも「高濃度炭酸泉」と呼ばれる濃度の高い炭酸泉に入浴すると、からだへのよい効果も期待できるとされており、ヨーロッパでは古くから多くの人に利用されています。
今回は「全国炭酸泉めぐり」の番外編として、サウナに通うことを日課とし、サウナ・スパプロフェッショナル、サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ俳優の清水みさとさんとともに、千葉県流山市にある「スパメッツァ おおたか 竜泉寺の湯」へ。高濃度炭酸泉や名物の「ドラゴンサウナ」などを体験していただきながら、清水さんにとってからだやこころがめぐる瞬間についてもお伺いしました。
多種多様な炭酸泉で、こころもからだもほぐれていく
「スパメッツァ おおたか 竜泉寺の湯」は2022年4月にオープンしたばかりのスーパー銭湯。「“今行くべき全国サウナ” SAUNACHELIN 2022」で全国1位を受賞した注目の施設です。もちろん清水さんもすでにプライベートで訪れたことがあるといいます。
「スパメッツァおおたかは、炭酸泉やサウナが好きな人にとってはすべてが揃っている施設です。人を楽しませることに長けたスーパー銭湯だと思います」(清水さん)
早速浴場に入ると、炭酸泉を含む15種類ものお風呂、3つのサウナと水風呂など、何から入ろうかワクワクしてしまうほどの空間が広がります。「サウナも好きですが、お風呂も大好き」という清水さんがまず入浴したのは、スパメッツァおおたか自慢の「高濃度炭酸泉」。
一般的にお湯1Lに炭酸ガスが0.25g以上溶けているものが炭酸泉と定義されているのに対し、「高濃度炭酸泉」には1g以上の炭酸ガスが溶け込んでいるのだそう。スパメッツァおおたかを運営する竜泉寺の湯グループは、なんとスーパー銭湯で初めて人工高濃度炭酸を導入した施設で、スパメッツァおおたかには5種類もの炭酸泉が。そのこだわりに清水さんも膝を打ちます。
「それぞれの施設のこだわりが見えるのが炭酸泉。竜泉寺の湯系列のスーパー銭湯は炭酸泉に力を入れていることで有名ですが、なかでもスパメッツァおおたかは高濃度炭酸泉のエリアがとにかく広いのが特徴です。炭酸泉って、通常は各施設にひとつあるくらいのものなのですが、ここは壺湯や寝湯など、あらゆるところに炭酸を使っているのがすごいなと思います」(清水さん)
「炭酸泉は温度が低めだけど身体がすごくあたたまって、ゆっくり長く入っていられるので大好きです」と続ける清水さん。「高濃度炭酸泉」だけでなく、体温に近い温度の温泉に炭酸を混ぜ合わせた「源泉不感炭酸泉」、風が抜ける露天に設置された高濃度の「露天炭酸泉」、お肌に心地よい刺激をもたらす「美泡の壺炭酸泉」、やわらかな水流が全身を包む「寝ころび炭酸泉」(女性のみ)を次々と堪能。
「私はサウナ、水風呂、外気浴……と繰り返すなかで、次のサウナに入る前に、途中で炭酸泉を挟むこともあるんですよ。熱いお風呂にさっと入るより、炭酸泉でゆっくり内側まで温まるほうが、からだがととのう感じがするんです」(清水さん)
名物「ドラゴンサウナ」と水風呂でととのう
そしてスパメッツァおおたかのもうひとつの目玉が、サウナー専門ブランド「TTNE」のととのえ親方がプロデュースしたサウナ&水風呂です。泥パックと塩が常設されたアロマ香る「潤いソルトサウナ」、精神までととのう落ち着いた空間でセルフロウリュが行える「medi sauna」など、趣の異なるサウナのなかでも、清水さんもうなるのが名物の「ドラゴンサウナ」。1時間に一度、フィンランドHarvia社の5台のストーブで一斉にロウリュが開始される灼熱のサウナです。
「毎日サウナに通っていても、ドラゴンサウナは『熱〜!!!!』とびっくりするくらいパワーがあります。普段、サウナでは温度が高い上段に座るのですが、ここだけは上段に行けないくらいです(笑)」(清水さん)
それでも時々上段にチャレンジするという清水さん。一瞬で吹き出る汗、パワフルな焦熱に耐えたあとの水風呂がまた最高なんだとか。
「スパメッツァおおたかは、水風呂の温度が16度というちょうど良さ。男湯には水温1桁台の水風呂もあります。私のお気に入りは『深水風呂』。男湯は157cm、女湯は125cmもの深さなので、立ったまま肩までしっかり水風呂に入れます。外気浴スペースもあるので、熱々のサウナのあとに外気浴ができるのが最高です」(清水さん)
炭酸泉もサウナも楽しみ、岩盤浴が併設されたラウンジ「メッツァネリオ」へ。15,000冊以上の書籍やコミックが揃うライブラリーを囲む休憩スペースをはじめ、コワーキングスペースや半個室のおこもり空間まで、思い思いのリラックスタイムを過ごすことができます。清水さんも「ラウンジも含めて隅々まで考えられている施設なので、1日中いたくなりますね」と一面を見渡します。
ここでリラックスしながら、お風呂上がりの肌にMEGLYを使っていただきました。「炭酸って刺激的なイメージがあったのですが、MEGLYはすごく優しくて気持ちいいですね。炭酸泉に入ると多少刺激があるし、飲むともっと刺激があるのに。そのまま肌につくから炭酸が逃げにくく、独特のしゅわしゅわを感じないということを知ってびっくりしました」(清水さん)
活動していないときにこそ、からだもこころもめぐっていく
清水さんにとっての「めぐり」についても伺ってみると、やはり「サウナ」と即答。以前コラムに書いてもらったように、清水さんがサウナを好きになったのは大学生の頃。人見知りだった清水さんは、ジムのサウナで出会った気さくなおばちゃんたちの姿に感銘を受けたといいます。
「学生時代にジムのサウナで仲良くなったおばちゃんたちが超テキトーで(笑)。人の話を聞いてないし、悩みっぽいことを言っても『大丈夫、大丈夫!』みたいな良い軽さがありました。当時は自分で『私って人見知り』と思い込んで、人に接していたんです。でも、サウナで出会う人たちがたまたまみんな気楽な人たちで、『これくらいの軽さでいいんだ!』と思えるようになりました。サウナは自分に貼っていたレッテルすら忘れるくらいシンプルになれる場所なんです」(清水さん)
毎日サウナに入る清水さんですが、同じように2万歩歩くことも日課にしています。散歩を始めてから「サウナと散歩は似ている」と思うようになったのだそう。
「特別に活動していないときこそ、からだもこころもめぐっている感じがするんです。普段動き回っているから、止まったときに自分自身が整理整頓されていくというか。極端に無になる、という感じではないのですが、考え方がいちばんシンプルになる瞬間がサウナと散歩だなと思います。情報を摂取しすぎたり、やらなきゃいけないことが整理されていなかったりすると、すごくこころが滞っている感じがするのですが、サウナと散歩のときは普段の生活で吸収したものをふるいにかけて必要なものを残していくような、そんな作業をしている気がします」(清水さん)
「こころを解放するためにはきっとからだも軽くないといけないと思うんです。からだもこころも全部つながっているんだなって実感します」と繰り返す清水さん。いつも忙しく何かを考えたり、日々張り詰めてしまったりしている人は、清水さんのように炭酸泉やサウナ、散歩など、余白のある時間を持つことで気楽なマインドを持てるかもしれません。こころをほぐし、めぐらせるために、まずは「スパメッツァ おおたか 竜泉寺の湯」でからだ中をめぐらせてみてはいかがでしょう。
参考サイト:スパメッツァおおたか
インタビュー・テキスト:飯嶋藍子(sou)
撮影:武石早代
編集:石澤萌(sou)
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