炭酸入浴でリフレッシュ。自宅で楽しむ炭酸風呂&炭酸入浴剤の作り方
暮らしに炭酸をプラス
vol.3
すこやかな毎日を送るためのセルフケアとしてぜひ取り入れたいのが、湯船にゆっくりつかって心身をリラックスさせること。とくに「炭酸浴」は、やわらかい炭酸の泡がからだを包み込み、優しく温めてくれます。そんな炭酸浴、実は自宅でも手軽に楽しむことができるんです。今回は、自宅で楽しむ炭酸浴についてお伝えします。
自宅で炭酸浴を行う際のポイント
炭酸浴を効果的に楽しむ基本のポイントや注意点をおさえましょう。お湯の温度や時間、入り方をお伝えします。
①お湯の温度は40℃程度に
自宅で炭酸浴を行うときは、市販の炭酸水を使うのがおすすめ。炭酸水は高い温度だと炭酸ガスが抜けてしまうため、お風呂の温度は40℃程度に設定しましょう。ぬるめの湯温でも十分温まったと感じられます。
※冬場は40-41℃がおすすめです
②15分以上入浴する
炭酸ガスが効果を発揮するまでには、10~15分かかります。そのため、15分以上入浴するのが理想。炭酸浴は湯温が低いため、からだに負担をかけずにゆっくり入浴できる点も魅力です。
③静かに入浴する
炭酸ガスは振動を与えると抜けてしまう性質があります。炭酸の効果をキープするためにも、お湯を動かさないように入浴することが大切です。お湯に入るときや出るときは静かに、お湯につかっている最中もできるだけからだを動かさないようにしましょう。
炭酸浴の方法
炭酸浴をするなら、効率よくからだを温める「全身浴」がおすすめ。また、足先などの末端の冷えが気になる方は手軽な「足浴」をしてもよいでしょう。全身浴・足浴の方法や、実際に試した感想をご紹介します。
全身炭酸浴の手順
- お湯の温度を40℃程度に設定し、お風呂にお湯を溜めます。その際、開封していないペットボトルの炭酸水(1リットル)を湯船に浮かべて温めておきましょう
※冬場は40-41℃がおすすめです - お湯が溜まったら普段通りに入浴を。お湯のなかでペットボトルを開封し、お風呂のお湯に炭酸水を加えます
※お湯のなかで開封することで、大気に触れず炭酸ガスをお湯に溶け込ませるため、炭酸濃度を保つことができます - 首までお湯につかり(お湯を揺らさないように注意!)、15分以上しっかり入浴しましょう
- 入浴後は炭酸水で水分チャージ。入浴中は想像以上に汗をかいており、水分が奪われます。炭酸水でスッキリとした爽快感も味わいながら、しっかり水分補給をしましょう
全身炭酸浴の感想
お湯の温度が低めなので、からだが冷えるのでは? と思っていましたが、15分ほど入浴していると額にじんわり汗をかくほど温まりました。驚いたのが、全身炭酸浴直後の足のポカポカ感! 全身炭酸浴後、足先までしっかり温かくなっていました。お風呂のお湯に炭酸水を入れるだけという手軽さも魅力的で、日々のセルフケアのひとつとしてぜひ取り入れたいと思いました。
炭酸足浴の手順
- バケツやたらいに40℃のお湯(1リットル)を入れ、お湯のなかで炭酸水のペットボトル(1リットル)を開封し、炭酸温水をつくります
※お湯を使わず、炭酸水2リットルで足浴を行うことも可能です - 炭酸温水のなかに静かに足を入れ、20~30分つかりましょう。途中でぬるく感じたら、炭酸温水をつぎ足します
※炭酸水に含まれる炭酸ガスの効果が発揮されるまでに10~15分、全身が温まるまでの時間を含め、トータル20~30分程度がベストです - 足浴を終えたら、すぐにタオルで水分を拭います
炭酸足浴の感想
炭酸水2リットルで試してみたのですが、足浴を終えた後、なんと足首から下(炭酸水につけていた部分)が真っ赤に! こんなにもあたたまるんだ、とびっくりしました。また、足をつけていただけなのに全身がすっきり軽くなった感覚で、なんだか気分も前向きに。リフレッシュ感が強いので、気分転換したいときや元気がほしいときに取り入れるのもよさそうです。
また、お風呂上がりに爪周りやかかとの角質がフニャフニャにやわらかくなったということにも気付き、炭酸足浴後に角質ケアを取り入れるのもよさそうだなと感じました。
真夏なら炭酸半身浴も
夏場なら、34℃程度のお湯に炭酸水を加え、半身浴するのもおすすめです。低温でも体感温度は2℃程度高く感じるため、ここちよく炭酸浴を楽しめます。
手づくりで楽しむ炭酸浴
実は炭酸は、「重曹」と「クエン酸」を使って手づくりすることもできるんです。そこで、とっても簡単にできる「手づくり炭酸入浴剤」のつくり方をご紹介します。
―炭酸入浴剤のつくり方―
- 材料
- 重曹 60g(大さじ3)
- クエン酸 20g(大さじ1)
- 岩塩など 60g(大さじ3)
- エッセンシャルオイル(精油) 2~3滴(上限は5滴)
- つくり方
- すべての材料をビニール袋に入れてよく混ぜる
- ①をラップなどに包み、固く握って形を整える
- ラップを絞った状態で3~4時間おくと固形になります。入浴直前に湯船へ
疲れた気分をリフレッシュさせてくれる炭酸入浴。ゆっくりつかって、自分自身の心とからだをいたわってくださいね。
文/編集:MEGLY編集部
イラスト:小林マキ
監修:前田眞治
参考書籍
やせる!きれいになる!炭酸生活/前田眞治
この1冊で炭酸パワーを使い切る/前田眞治