ふっくらごはん、サクサク天ぷら。かんたん炭酸水レシピで食卓をアップデート
身近なものだけど、実はあまりよく分からない、「炭酸」を知って活用していくための場所。
炭酸のちから
爽やかな喉ごしと、すっきりした味が人気の「炭酸水」。飲むだけでなく、料理にも活用できるって知っていましたか?
お米を炊くときに使ったり、てんぷらの衣を作るときに使ったりと、調理工程に炭酸水をプラスするだけで、いつもの料理をおいしくアップデートできるんです。
今回は、炭酸水を使ったおすすめ簡単レシピをご紹介します。
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炭酸水でごはんがふっくらツヤツヤに
米を炊くときに炭酸水を使うだけで、ふっくらツヤツヤのごはんに。なぜなら、炭酸水に含まれる「炭酸水素ナトリウム(重曹)」が備えている膨張効果によって、ふっくら感が増すからです。とっても簡単にできるので、ぜひトライしてみてください。
材料
炭酸水(軟水) 適量
米 2合
作り方
①米をはかり、水でいつものように米を研ぐ
②炊飯器に入れ、水の代わりに同じ分量で炭酸水を入れる
③米が炭酸水を吸収するように15~30分ほどそのままおく
④時間が経ったら炊飯器のスイッチを入れる
POINT
・洗米する時に炭酸水を使うと、よりおいしく仕上がります。
・炭酸水を入れる際は、泡がたたないように静かに注ぎましょう。そうすることで、ごはんが立ってツヤツヤ、ふっくらしたご飯に。
作って食べてみた感想
みずみずしくてふっくらツヤツヤ、ほどよい硬さのごはんが炊きあがりました。口に入れると、もっちりした弾力がありつつもぱらっとほぐれます。水加減や浸水時間などがばっちり決まったときの「ものすごく上手に炊けたごはん」が、炭酸水ひとつで簡単に実現しました。そのまま食べるのはもちろんですが、チャーハンなどのお米を炒める料理にも向いていそうです。
炭酸水で天ぷらがサクサクに
べちゃっとしやすく難易度が高い「天ぷら」ですが、衣を作る際に水を炭酸水に変えることで、サックサクの仕上がりに。その理由は「炭酸水に溶け込んでいる二酸化炭素が、揚げるときに空気の層を作る」から。この原理は卵を使う料理にも応用できるため、「ホットケーキ」なども、炭酸水を使って作るとふんわりした仕上がりになりますよ。
材料
炭酸水 100ml
天ぷら粉 1/2カップ
好みの野菜・魚介・肉類 適量
揚げ油 適量
①天ぷら粉と炭酸水を混ぜ合わせて衣を作る
②材料に天ぷら粉(分量外)を少しまぶしてから衣をつけ、170℃くらいの油で揚げる
POINT
・天ぷら粉と炭酸水を混ぜ合わせるのは、揚げる直前に。
・天ぷら粉と炭酸水を合わせた後は、混ぜすぎないよう注意。
・炭酸水は冷たいものを使う。
作って食べてみた感想
自宅で作る場合、揚げ終わってから食べるまでに冷めてしまい、衣がベタっとしがち。でも、炭酸水で作った天ぷらは、時間が経っても衣がカラっとしていて、先に揚げた具材もサクサクのまま。油っこさや重さもなく、いくらでも食べられそうな軽い口当たりの天ぷらに。今後は絶対に炭酸水で衣を作ろうと決意するほど、違いが歴然でした。
炭酸せんべいにチャレンジ
先日「MEGLY&CO」でもご紹介した、有馬温泉名物「炭酸せんべい」。なんと自宅でも再現できると聞き、さっそく試してみました。
▶食べる炭酸? 有馬温泉名物「炭酸せんべい」の誕生秘話
材料(2人分・約20枚程度)
炭酸水 160ml
薄力粉 120g
片栗粉 大さじ2
砂糖 60g
サラダ油 適量
作り方
①薄力粉・片栗粉・砂糖を合わせてふるっておく
②炭酸水を①に加え、全体を混ぜ合わせる
③フライパンに薄く油をひき、②を直径10㎝くらいに薄く伸ばして両面を焼く
④両面の焼き色がついたら、150℃に余熱したオーブンで15分くらい焼く
POINT
・やわらかめが好きな人は、オーブンでの加熱は不要
・炭酸水を加えたら、すぐに焼くようにする
作って食べてみた感想
炭酸せんべいといえば「薄さ」と「パリパリ食感」が魅力ですが、自宅で薄さを再現するのはかなり難しかったです。せんべいの端の方はパリッサクッと仕上がったものの、中央部分は生地に厚みが出てしまい、モチっとした食感に……。ただ、味は素朴な甘さでおいしかったので、薄く伸ばす練習をして再チャレンジしたいなと思いました。イメージ的には「クレープの皮」くらい薄く均一に伸ばせると、市販の炭酸せんべいに近づけるかもしれません。
また、オーブンで加熱するとせんべいが若干硬くなってしまったため、フライパンで焼いただけのせんべいの方がやわらかく食べやすかったです。
ほかにも、魚介類の「におい」や「ぬめり」を解消したり、ふっくらジューシーなハンバーグ作りをサポートしたりと、炭酸水を活用できる料理はたくさんあります。炭酸のパワーを取り入れて、毎日の食事作りを楽しく手軽にアップデートしてください。
参考書籍
健康名人の炭酸水レシピ 新生暁子
文/編集:MEGLY編集部
イラスト:小林マキ